革命前夜の藻塩草

Anthologie à la veille d'une révolution

エテュディオンの覚醒

 ひさびさに授業に出た。

 わけあって半期休学していたので、最後に大学に行ってから7~8ヶ月ほど経っていた。本稿では、いまの心持ちを簡単に記録する。

 まず、進級をしたいと強く思うようになったというのがある。まだ1年しか足踏みしていないが、在学期間にも限界があるし、これから諸々の問題がどう拗れていくかわからないので、貯金をしておきたいというお気持ちがある。8年ほどはいられるみたいだが、各ステージごとに厳しいクリア要件が定められたゲームなので、ちょっと足を踏み外せば容易に転落死してリスタートだ。思ったより残機は多くない。生きていれば色々の不安にさいなまれるのは当然だし、それとうまくつきあっていこうなどという助言はまったくもって虚無なのだが、とりあえずしなければならないこと、否、したほうがいいことをしたほうがいい。といってもそこは価値判断なので、したほうがいいと思うことをすればいいと思う。

 支離滅裂になってきたので次に進む。ひさかたぶりの大学だったが、たしかに内容の面白い授業は少なからずあると思った。教員が偉ぶってする話でも興味をもって聴くことができる。これは私が昔から持っている特殊能力かもしれない。多くの者よりは知的好奇心が旺盛だったはずだ。とはいえ、面白いと思えるものと同数ていどの、ロクでもないクソ授業が存在する。そんなものに限って、単位取得が件のクリア要件に指定されていたりする。システムとコンテンツが揃いもそろってゴミである。この制度を考えた連中は、数多くの心優しい学生を不幸にした咎で、地獄に堕ちることになるだろう。文科省からの天下りの小役人か、それに類する権力の犬たる大学上層部の意向が色濃く反映されたカリキュラムだ。粉砕するのもやむをえまい。

 あまり現在のお気持ちを書けたものとはなっていないが、よしとしよう。