革命前夜の藻塩草

Anthologie à la veille d'une révolution

2018-12-01から1ヶ月間の記事一覧

ある冬の朝に

12 月。いま、ここは冬だ。 私は分厚い板ガラスを 2 枚も備えた戸に手をかけて、思い切り引っ張る。戸はゴロゴロと緩慢にレールの上を走りだし、それに接触している人間が一人通るのに必要十分と思われる幅の空間を作り出したあたりで動きを止める(私が引っ…

久々に『電波女と青春男』を観て思ったこと

《注 1》本稿は 2018 年 6 月 11 日に筆者がツイートした内容を適当に改変しまとめたもの。したがって、今一つ脈絡がないのはご愛嬌ということで。 《注 2》ネタバレ注意。 久々に『電波女と青春男』*1を観て思ったが、この作品では「諦め」が一つのキーワー…