革命前夜の藻塩草

Anthologie à la veille d'une révolution

ゴダール『イメージの本』(Le Livre d'image) の解釈についてのメモ

戦闘性(戦争、革命)が人間の本質的な部分に存在している。

ドーファにおける反体制運動;石油資源の産出がなく、貧しいこの地において、本来起こりえないものだった。しかし、煽動を受けた市民は爆弾を投げるようになる。

戦争は権益を求める一部の者のためになされ、罪なき一般市民の命を奪う。悪魔的魅力。

革命は成功しない。王の首を落としたところで、新たなる権力としての法律が新しくその座を占めるようになるだけであり、根本的な解決とはならない。しかし、圧政に苦しめられ続ける限り、抵抗、異論が人々の中に残り続ける。これは、革命の希望を人々に示し続けることになる。やがて、希望はすべての大陸を覆いつくし、新たなる世界のイメージを示すことだろう(「たとえ何一つ望みどおりにならなくても希望は生き続ける」)。

「書」とは法のことであり、世界を把握する枠組みである。その意味で、「イメージの本」、そして革命が必要なのである。

表象するという行為の暴力性(西欧 vs アラブ)。「幸福なアラブ」暴力的なまでに鮮やかな色彩で描かれた画面。

夢から出発し、現実を超えたビジョンに想像力をはばたかせること。=旅に出ること(鉄道という手段)

けっして成就しないことを望み続けること;